No.122
かつてのアメリカでは落花生は蔑視的な食べ物だった? アメリカには落花生食べる野生の豚がいるの?
前々回のブログ で奴隷貿易と落花生の関係に触れましたが、それはどういうものだったのでしょう。
奴隷船内の食料として与えられたという話もありますが、はっきりとその証拠を示す資料というものはないようです。
栽培用の種子として運ばれていた可能性は高いようです。
アメリカに連れてこられた奴隷の食生活において落花生はどのようだったでしょう。
アメリカの南部に連れてこられた黒人奴隷の家庭では小規模な自家菜園で栽培していて、それが白人農家まで広がったようです。
という経緯から、やはり奴隷船にのって落花生の種子がアメリカに上陸したと思われます。
このころは上流階級の人々には奴隷や貧しい者の食べ物と考えられ、下品で粗末なもののシンボルのように思われていたようです。
当時の落花生は「グーバー」「ピンダール」などと呼ばれていました。
グーバーとは「プロレタリアのお祭り騒ぎ」という意味と同義といわれているようで、やはりあまり上品な印象ではないようです。
また1930年ころ、なぜか豚(hog:食肉用の雄豚)と落花生の生産地は重なるという事実がありました。
なぜ豚と落花生の生産地が重なっていたのか。
豚の飼料目的で落花生を作り、その畑に放牧していました。まだ地中にある高脂肪の豆を食べさせて太らせたのです。
ですから家畜の飼料という印象もあったかと思われます。
しかしながら、現在のアメリカは世界有数の落花生生産国でもあり、みんなピーナツが大好きですから不思議なものです。
**
余話。
そこで「hog penut」と入れて検索してみたところ、意外な検索結果が出てきました。なぜでしょう
ホッグ・ピーナッツという花があるのです。
英ナビ!辞書 英和辞典より
『紫から栗色の花の総状花序と豊富な通常地下の食用に適するピーナッツのような1つの種の莢を実らせる北アメリカ東部で広く分布しているつる植物
vine widely distributed in eastern North America producing racemes of purple to maroon flowers and abundant (usually subterranean) edible one-seeded pods resembling peanuts.』
可愛い小さな花ですが、落花生に似た一粒の実をつけるようです。
しかしなぜhog peanutというのでしょうか。
それは野生の豚が掘ってその実を食べるからこの名前になったようです。
えっ? アメリカには野生の豚がいるの?
調べてみるとそのようです。
『野生の豚の約半数は米国南部に生息している。アラバマ、アリゾナ、アーカンソー、フロリダ、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、オクラホマは野生の豚の問題を示している。最も被害が大きいのはテキサス州で、約200万頭の野良豚が放し飼いにされている。』
逃げ出した豚などが放っておかれてるのでしょうか。「疑似狂牛病」という怖い病気を持っていて深刻な問題となっているようです。農家は畑を荒らされることもあるそうです。きっと落花生の畑もやられてしまうのでしょうね。
かつては落花生で育てられていた放牧された豚が、野生化して戻ってきて落花生畑を荒らしているのでしょうか。因果のある話ですね。
落花生 + 豚 → 不思議な名前の花 → 野生化した豚 という不思議流れの話になりました。
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下田園ホームページ https://www.shimodaen.com/
落花生についてもっと知りたい人は
↓をクリックしてください!
#落花生豆知識 #knowledgeofpeanuts
そんな不思議な豆の落花生を食べたいなら、丁寧に作られた下田園の落花生!
美味しい落花生の選び方はこちら!
https://www.shimodaen.com/p/free-page/pa...
グーグルでも高評価。
https://www.google.com/search?q=%E4%B8%8...
駐車場も4台。水曜定休。047-472-3311。習志野市大久保4-15-15
地図 https://goo.gl/maps/GcHt1iCqKDgv6JE5A
参考資料:ものと人間の文化史154 落花生 前田和美 著 法政大学出版局
前々回のブログ で奴隷貿易と落花生の関係に触れましたが、それはどういうものだったのでしょう。
奴隷船内の食料として与えられたという話もありますが、はっきりとその証拠を示す資料というものはないようです。
栽培用の種子として運ばれていた可能性は高いようです。
アメリカに連れてこられた奴隷の食生活において落花生はどのようだったでしょう。
アメリカの南部に連れてこられた黒人奴隷の家庭では小規模な自家菜園で栽培していて、それが白人農家まで広がったようです。
という経緯から、やはり奴隷船にのって落花生の種子がアメリカに上陸したと思われます。
このころは上流階級の人々には奴隷や貧しい者の食べ物と考えられ、下品で粗末なもののシンボルのように思われていたようです。
当時の落花生は「グーバー」「ピンダール」などと呼ばれていました。
グーバーとは「プロレタリアのお祭り騒ぎ」という意味と同義といわれているようで、やはりあまり上品な印象ではないようです。
また1930年ころ、なぜか豚(hog:食肉用の雄豚)と落花生の生産地は重なるという事実がありました。
なぜ豚と落花生の生産地が重なっていたのか。
豚の飼料目的で落花生を作り、その畑に放牧していました。まだ地中にある高脂肪の豆を食べさせて太らせたのです。
ですから家畜の飼料という印象もあったかと思われます。
しかしながら、現在のアメリカは世界有数の落花生生産国でもあり、みんなピーナツが大好きですから不思議なものです。
**
余話。
そこで「hog penut」と入れて検索してみたところ、意外な検索結果が出てきました。なぜでしょう
ホッグ・ピーナッツという花があるのです。
英ナビ!辞書 英和辞典より
『紫から栗色の花の総状花序と豊富な通常地下の食用に適するピーナッツのような1つの種の莢を実らせる北アメリカ東部で広く分布しているつる植物
vine widely distributed in eastern North America producing racemes of purple to maroon flowers and abundant (usually subterranean) edible one-seeded pods resembling peanuts.』
可愛い小さな花ですが、落花生に似た一粒の実をつけるようです。
しかしなぜhog peanutというのでしょうか。
それは野生の豚が掘ってその実を食べるからこの名前になったようです。
えっ? アメリカには野生の豚がいるの?
調べてみるとそのようです。
『野生の豚の約半数は米国南部に生息している。アラバマ、アリゾナ、アーカンソー、フロリダ、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、オクラホマは野生の豚の問題を示している。最も被害が大きいのはテキサス州で、約200万頭の野良豚が放し飼いにされている。』
逃げ出した豚などが放っておかれてるのでしょうか。「疑似狂牛病」という怖い病気を持っていて深刻な問題となっているようです。農家は畑を荒らされることもあるそうです。きっと落花生の畑もやられてしまうのでしょうね。
かつては落花生で育てられていた放牧された豚が、野生化して戻ってきて落花生畑を荒らしているのでしょうか。因果のある話ですね。
落花生 + 豚 → 不思議な名前の花 → 野生化した豚 という不思議流れの話になりました。
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美味しい落花生の選び方はこちら!
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グーグルでも高評価。
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駐車場も4台。水曜定休。047-472-3311。習志野市大久保4-15-15
地図 https://goo.gl/maps/GcHt1iCqKDgv6JE5A
参考資料:ものと人間の文化史154 落花生 前田和美 著 法政大学出版局